子供たちの無限の可能性を信じて―これからも挑戦することの楽しさと喜びを伝え続けたい

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.新卒でこちらに入職しました。「何か人の役に立つことがしたい」と漠然と感じながら、学生時代はいろんな仕事を経験しましたが、「これだ!」と思えるものになかなか辿り着けないでいました。そんなときこちらの求人に出会いました。将来的に親の介護についても少しずつ勉強したいと考えていた矢先でもあり、関心を持って応募しました。当時の自分は福祉についての特別な知識は全くなく、本当に未知の世界へのチャレンジでしたね。現場で学ぶことをがむしゃらに吸収するようにしました。日々勉強を重ねる中、3年前からこちらの管理者を任せていただくようになりました。ここにはやる気があれば挑戦を認め、チャンスを与えてくれる前向きな空気感があります。また、何か問題が起きた際にも「みんなで何としてでも解決しよう!」という職員の一致団結した姿勢がとても素晴らしく、他にはない強みに感じています。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.こちらは通所型の児童支援を行っています。登録人数は現在40~50名ほどで、3歳から高校生まで幅広い年齢の皆さんにご利用いただいています。レクリエーションやトレーニングを中心としたプログラムによる支援を行い、一日10名前後の利用者さんがお越しになられています。比較的動きのあるお子さんが多く、身体を使って遊んだり、おでかけなどで活動量を増やす取り組みを重視しています。小学校低学年のお子さんも多いので、集団生活に基盤を置いた構成にも配慮しています。お子さんが学校に行く午前中は主に事務仕事が中心で、夕方こちらにお越しになられてからはお散歩や体操、工作や音楽などを一緒に楽しみます。それぞれの年齢に応じてできることややりたいことが異なりますので、できるだけ個々の状況に応じた細やかな支援ができるよう心がけています。

今は管理者としての立場もあり、勤務表作りやスタッフからの相談、法人との連携業務など仕事内容は多岐に渡っています。とはいえ、まだまだ現場のほうも人手が必要ですから、できるだけ自分も現場に身を置きつつ、空いた時間を見つけては事務作業をするといった毎日ですね。自分としてもできるだけ現場の感覚を重視したいので、お子さんと直接関わる時間を大切にしています。例えばオムツが取れていない子にはトイレ誘導をします。お箸やペンの使い方を教えたり、偏食や野菜が苦手なお子さんにはどうしたら食べてもらえるかなど、ひとつひとつ立ち止まり、丁寧に考えた支援を行うことを意識しています。やはりお子さんですから、どれだけ一緒に楽しんでできるかという部分にもこだわって、大人が思いっきり遊んで見せたり、人と関わることの素晴らしさを子供には折に触れ伝え続けたいと思います。保護者の皆さんとの関係も深いです。私自身にまだ子供がいないため、「子供を育てる」ということそのものがいかに難しいことか、そしてまだまだ勉強しなければならないことばかりだという現実を知らされます。職員とも何度も議論しながら、最良の方向性を探し出せるよう日々努めています。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.現場の支援で言うと、自閉症のお子さんや言葉を発することが難しいお子さんたちが自分の言葉で思いを伝えようと必死に努力してくれる時や、自分の名前を覚えて呼んでくれた時などにはこの仕事に就いて本当に良かったと強いやりがいを感じます。できることがひとつひとつ増えていく瞬間にはお子さんの自信に満ちた表情が垣間見えて、自分のことのように嬉しくなります。

お子さんを取り巻くいろんな季節の変化があります。例えば新学期や進級時には新しい環境に慣れるまで時間がかかるお子さんも多くいらっしゃいます。そんなときにお母さん方から「あゆみに来ることで落ち着きを取り戻して生活できています」というようなお話をいただくことがあります。大変ありがたく、胸が熱くなる瞬間です。その子にとってのモチベーションに繋がっていたり、安心できる居場所を作れていることに誇りを感じます。

私自身こちらで働き始めて、人の心を動かすことの難しさと大切さを学びました。自分でも幾度となく勉強しましたし、相手に変化を与えるためには、まず自分が変わることの大切さにも気づかされました。どうアプローチするのが最良の方策か、何度も壁にぶつかり悩みました。まだまだ模索の日々ですが、利用者さん一人一人にとって、ひとつの解決の光を見つけるきっかけに繋がればという一心でこの仕事に取り組んでいます。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.まだまだ自分自身が若くて未熟ですが、こちらにいらっしゃるお子さんたちがこれからここを巣立ち、その先どうなっていくのか、どういう結果に実際に結びついていくのかを慎重に検証していかなければならないと感じています。一人一人のお子さんの成長が楽しみでもあり、また一方で責任の重大さも痛感します。まだ年齢の低いお子さんにとっては、人生を形成する大事な基盤を作る時期でもありますから、丁寧にひとつひとつのケアを積み上げていきたいと思います。

自分自身のスキルアップという面では、こちらに来て介護福祉士を取得したように、ゆくゆくは保育士資格にもチャレンジしたいですね。他にも必要だと思う資格は貪欲に取得したいですが、まずは現場第一に、肌で体感することを信じて、確かな経験値として積み上げてゆきたいです。管理者としても働きやすい環境作りに尽力したいですし、お子さんにも職員にも「ここに来てよかった」と言っていただけるような温かな施設を目指したいです。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.ここは管理者・指導員・児童発達管理責任者といった計10名で運営しています。20代から60代まで個性豊かなメンバーで、ママさんスタッフも多いです。急な変更などにも皆でカバーし合える高いチーム力があります。お休みも定期的に取得でき、無理なく働きやすい環境だと思います。特に女性が力を発揮できる現場だと思います。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.「子供と関わることが大好き!」という方にはぜひおすすめしたい仕事ですね。資格がある方であれば、現場にとってはなおありがたいことですが、初心者の方でももちろん大歓迎!子供と関わるということは、そのお子さんの人生そのものに大きな影響を与えることに繋がります。障害があるお子さんが社会で生きていくためには、専門の職種に携わる人たちだけでなく、広く大勢の皆さんの理解と協力が不可欠です。まずは支援施設というものがどんなところなのか、どういうことをしているのか、興味をお持ちになって一度お越しいただければと思います。初心者で入職いただいても、職員皆で手厚く指導しながら取り組めます。まずは働く側が安心して仕事に向き合える環境にあることが何より重要だと考えます。ぜひ私たちと一緒に楽しくここで働いてみませんか?

生活介助事業所「あおぞら」/支援員 勤務2年目:S・Eさん

人のために尽くすというやりがいを肌で感じる現場・一人一人の思いを最大限に尊重した支援を実現したい

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.こちらに来てからはまだ間もないですが、障害をお持ちの方の支援に携わって20年ほどが経ちます。以前は学校の障害児クラスの補助や、作業所などでの支援を中心に行っていました。定年後も引き続きこの仕事をしたいと思い、こちらに入職しました。今までの自分のキャリアをそのまま活かせて力を尽くせる施設だと思いましたし、自宅から通いやすい距離にあったこともこちらに決めた理由のひとつです。そして何より、「あゆみ」という言葉の持つ力強さに惹かれましたね。

最初にこの仕事を始めたきっかけは、純粋に「誰かの役に立ちたい」という思いからでした。自分の子供が通っていた小学校に障害児支援クラスというのがあったことで、初めてそういう仕事があることを知りましたし、また、そちらの先生からお手伝いのお誘いをいただいたことも自分の中では大きな転機となりました。当時は私もまだ別の仕事をしていたため、なかなか実際のお手伝いに参加することは難しかったですが、「障害を持つ」ということについてあらためて深く考えるきっかけになりましたし、少しずつ専門的な知識を得たことは自分の中で大きな学びとなりました。障害をお持ちのお子さんは、真っ直ぐで純粋で一生懸命です。そういうところが私は大好きです!「可愛い」というと語弊があるかもしれませんが、何事にもひたむきに努力される姿にはいつも胸を打たれます。とはいえ、支援に関して特別な資格もなければ知識もない状態でのスタートでしたので、本当に「誰かの力になりたい」という思いだけで飛び込んだ世界でした。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.こちらの多機能型事業所「あおぞら」では、障害をお持ちの成人の皆さんの生活介助等の支援を中心に行っています。利用者さんは約10名程の方がいらっしゃいます。食事・排泄・軽作業等の日常生活にまつわるさまざまなお手伝いや、生活能力の維持・向上のための支援を行っています。一日の流れとしては、朝9時30分に利用者さんがお越しになられて作業を開始、お昼をはさんで午後も引き続き軽作業に取り組まれたり、リラックスする時間を設けるなど、その日の皆さんのコンディションによって臨機応変に対応しています。作業の終わった夕方にはお帰りになられる皆さんをお見送りして「あおぞら」の一日が終わります。今取り組んでいる作業としては、資源にするための前処理としての缶つぶし、お茶箱の組み立て、古紙の再生作業などを行っています。その他、さまざまな企業の皆さんにもお力添えいただき、幅広い内容のお仕事をお受けしています。利用者さん一人一人にあった作業を分担しながら、そのときの体調や精神的な状態なども考慮して仕事を割り振るようにしています。

私が大切にしていることは、利用者さんの体が過度にお疲れにならないように過ごしていただくことですね。障害をお持ちの皆さんは特に体が疲れやすいという特徴があります。根を詰め過ぎて体に負担をかけることがないよう、できる範囲のことを無理なく行えるように心がけています。例えば片手でしか作業ができない方もいらっしゃいます。そういう方には無理に「やりましょう」とは言わないで、「お手伝いしましょうか?」とお声掛けするようにしています。私の声掛けに対して「結構です」という頼もしいお返事があればそのまま作業をお願いして遠くから見守るようにします。ケガだけはしないよう注意して、皆さんの「できる」という思いを最大限に尊重して寄り添うような支援を心がけています。日々のコンディションも目まぐるしく変化します。そういったことも細やかに感じ取って、「今できること」を利用者さんと一緒に探すようにしていますね。あまりこちら側から手を出し過ぎても、結局はその方のためにはなりませんから、そこの加減が難しくもあり、常に考えさせられる仕事です。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.こちらで一日無事に過ごされて、気持ちよく帰っていただく後ろ姿を見送るときが一番やりがいを感じる瞬間ですね。笑顔で「さよなら」と言って手を振ってくださるときなども、とても嬉しい気持ちになります。素直で純粋な気持ちをお持ちの分、感情がそのまま表情に出ることが多い皆さんですから、この仕事は空気を読むこともとても求められる仕事です。

私も自分自身70歳を過ぎて、若い頃の自分に比べると身体の衰えをはっきりと実感するようになりました。そんなときほど、人が支え合うことの大切さをあらためて感じます。今までたくさんの人に支えられ、助けられてきました。人が人を支え合うことの意味をますます深く考えられる自分になりましたね。こちらは理事長をはじめ、スタッフの皆さんが本当にいい方たちばかり!誠実で心優しい方々に囲まれて、微力ながら自分の力を全うする毎日には大きな充実感を感じていますし、あたたかな気持ちや人のために尽くすことのやりがいを肌で感じられる現場です。人と関わる仕事はときに大変なこともありますが、その分やりがいに溢れています。利用者の皆さんにもそういった私の気持ちを少しでも共有できればと思い、日々仕事と向き合うようにしています。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.一日一日をもっと味わいながら利用者さんと共に過ごしていきたいと思います。利用者さんとたくさんお話して仕事して、スタッフと協力して無事に一日を終える―そんな穏やかな毎日を一日一日これからも大切に積み上げていきたいと思います。20年この現場にいて、現場の温度と言った感覚をなにより大切にしています。そのときそのときで利用者さんの状況も変化していきますが、事故のない当たり前の日常を提供し続けることが私の目標です。一人一人の思いを丁寧にすくい上げながら、体調面や精神的なサポートにも細やかに寄り添うことができるスタッフになりたいですね。年齢的にもみんなの“お母さん”みたいに大きく包み込むような存在になれたらいいですね。(笑)

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.「あおぞら」は管理者・職員2名・パート2名・看護師といったメンバーで比較的コンパクトな構成です。他の施設のスタッフとも連携厚く、「助け合う」ということをまさに職場から実践している現場です。土日はお休みですし、働く環境としては整った職場だと思います。スタッフは40代の子育て世代も多く、急なお休みが発生する場合にもみんなで自然と助け合えていますし、理解のある優しい方たちばかりですので安心して仕事に取り組めています。自分が足りなかった点も、気づけば他のスタッフがフォローしてくださっていたりして、チームとしての力も大いに感じられる職場です。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.障害を持っている皆さんは、本当に一日一日状況が目まぐるしく変化します。今日元気だったから明日も元気という約束はありません。障害者に対して理解を持って、穏やかな気持ちで向き合える方はいいですね。決して自分の考えを相手に押し付けず、「あ!そうか!」と新鮮な気づきとして素直に受け取れるような方はこの仕事に向いていると思います。変化を楽しみに変えて仕事に取り組める方とぜひ一緒に働きたいですね。

障害児通所支援事業所「なかよし」/児童支援員 勤務3年目:T・Kさん

障害のある子供たちにとって少しでも生きやすい未来を描くために―今私たちができることを丁寧に見つけて

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.以前は全く別の仕事をしていた私ですが、心機一転この仕事に飛び込みました。体を壊したことがきっかけで、自分自身をゆっくり見つめ直す日々の中、「誰かの役に立つ仕事がしたい」と何か駆り立てられるような思いになりました。さまざまな仕事を考える中で、こちらの求人と偶然出会いました。もともと子供が好きで、保育士を目指して専門学校を卒業していたこともあり、大好きな子供たちと触れ合う仕事はとても魅力的でしたね。また、障害を持つ方の余暇を支援するボランティアにも前々から参加していた経験もあり、ぜひこちらで働きたいと思いました。家から通いやすい場所にあったことも決め手のひとつとなりましたね。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.「なかよし」には一日10名ほどの利用者さんがお越しになられています。こちらは特に医療的なケアを必要とされる障害をお持ちの利用者さんが多くいらっしゃいます。全介助を必要とされる方や目が不自由なお子さんもいらっしゃいます。未就学から高校卒業まで幅広い年齢層のお子さんをお預かりしています。現在は3歳の子が最年少ですね。比較的穏やかなお子さんが多くて一緒に楽しく活動しています。

「なかよし」の一日の流れとしては、午前中はそれぞれ学校に行かれているので、その間に事務作業や壁面装飾、午後の工作の準備や一人一人の支援計画を検討するミーティングを行っています。毎日、支援のためのプログラムを考えます。日によっても異なりますが、例えば体を鍛えるため長距離を歩く企画を検討してみたり、図書館で静かに過ごすプログラムに挑戦したり、地域のお祭りやイベントに参加する経験を持つなど、その時期ならではの内容や、子供たちの抱える課題を克服するためにどうアプローチすべきかをスタッフ全員で知恵を出し合っています。夏休みには室内でお祭りを開いたり、プールもします。施設の外にも積極的に出かけるようにしていますね。

この仕事をしていて一番大切に考えていることは、子供たち一人一人の未来や将来のために、少しでも生きやすくなれるよう支援することです。プログラムを設定して、そこにあるひとつのゴールに上手くたどり着けるよう道筋を整えてゆく感じとも言いますか、同じゴールに向かうにもその子ならではの個性があって、どのようにたどり着くのがその子にとっての正解なのかを深く捉えることに心を砕くようにしています。利用者さんの抱えていらっしゃる状況はさまざまです。一人一人にできるだけ細かく合ったプログラムを考え、実現することがとても重要な現場です。とはいえ、3歳から18歳まで、できることもやりたいことも全く変わります。例えば同じ工作でも、3歳なら手や指に絵の具を塗ってハンコのマネっこをする感覚遊びをしたり、高校生なら細かく切って何か面白いものを創造してみるなど、発達段階やできることに合わせて用意すべき内容も大いに変わります。また、皆が同じ部屋で一緒に活動することにより、上の学年の子が下の子に本の読み聞かせをしてくれるなど、温かな縦の繋がりも自然と経験できて、良い関係性が育まれていると思います。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.やりがいは全てにおいてありますが、日々のプログラムで設定したゴールをクリアできたときには大きな達成感がありますし、嬉しくなりますね。例えばハサミを使うことが苦手な子が上手に使えるようになったときなど、繰り返しトレーニングをした成果が実を結ぶ瞬間を実感でき、大きなやりがいを感じます。一人一人の成長を間近に体感する喜びもあって感動もひとしお。ひとつの作品を皆で作り上げたときも、やはり自然と笑顔が弾けますし一体感が生まれます。

ご家族の方とも接する機会は多いですから、普段のお話の中に些細なエピソードや小さな成長を感じることを積極的にご報告しています。感謝の言葉をいただいたり、ここでできるようになったことをご自宅でも実践されているお話を聞くときなどは嬉しくてたまらなくなりますね。まるで自分の子供の成長を喜ぶような感覚にさえなります。お子さん自身の大きな自信にも繋がるのはもちろん、できることが増えるって素敵ですよね。

前職は一人で行う仕事でしたので、前へ前へ進めることが正しいと思っていました。しかし今は子供たちのゆっくりとした成長を見守る日々の中で、私自身も一緒に待てるようになりました。先回りして手を出すのではなく、一歩引いて広く物事が見渡せる自分になったと思います。丁寧に立ち止まり、今どうしてこうなっているのかとあれこれ思いを巡らせて、次の確かなステップを踏み出せるようになったと思います。自分の子育てを振り返ってみても、つい自分の都合に合わせて急かすことはよくありました。今は「この子にはこの子なりのペースがある」「だからこの子がやる気になるまで待ってみよう」と自然と考えられるようになり、その子が進み出すタイミングを素直に受け入れられる自分に成長しましたね。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.今はまだ目の前のことや子供たちの安全を守ることで精一杯ですが、それが何より今の一番の目標となっています。ゆくゆくは資格にも挑戦してみたいですけれども、まだこの仕事に就いて3年目ということもあり、まずは現場で自分が感じることを大切にしていきたいです。今もわからないことがあれば積極的に上司に質問するようにしていますし、それに対してきちんと答えてくれる信頼関係があります。法人内外問わず、研修への参加も奨励してくださる職場ですので、学ぶ場はとてもしっかり用意されています。自分でももっと知識を深めたいと思いますね。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.こちらは常勤スタッフが4名、看護士さんは3名ほどがローテーションで入られています。パートの方もいらっしゃいます。日曜は施設自体がお休みで、シフトも無理なく組まれていて働きやすい環境です。スタッフの年齢層的には20代~40代というまさに子育て世代ど真ん中と言う方も多いですね。子育て中は急な子供の体調不良などでどうしてもお休みしなければならないこともありますが、そんなときこそ団結してカバーし合えるチームです。スタッフ同士は仲が良く、情報交換も活発で安心できる職場です。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.こちらにいらっしゃる皆さんは「人が好き!」という方たちばかり。「人が好き」「人とふれあうことが好き」という方はとても向いている仕事だと思いますね。あとはご自身が健康であることはとても重要なことだと思います。未経験の方が飛び込まれるにはきっと不安も多いことと思います。そんな方ほど、ぜひ一度こちらの施設を見学に来ていただければと思います。私自身、本格的な現場経験がない状態で飛び込みましたが、皆さん温かく迎えてくださってとても丁寧にご指導いただいています。わからないことは皆で一生懸命に解決しようとする職場です。「人が好き」「子供が好き」だけど、経験がないからと諦めていらっしゃる方がもしいらっしゃいましたら、ぜひ一度こちらを訪ねていただければと思います。

障害児通所支援事業所「あゆみ」/管理者 勤務7年目:M・Tさん 

子供たちの無限の可能性を信じて―これからも挑戦することの楽しさと喜びを伝え続けたい

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.新卒でこちらに入職しました。「何か人の役に立つことがしたい」と漠然と感じながら、学生時代はいろんな仕事を経験しましたが、「これだ!」と思えるものになかなか辿り着けないでいました。そんなときこちらの求人に出会いました。将来的に親の介護についても少しずつ勉強したいと考えていた矢先でもあり、関心を持って応募しました。当時の自分は福祉についての特別な知識は全くなく、本当に未知の世界へのチャレンジでしたね。現場で学ぶことをがむしゃらに吸収するようにしました。日々勉強を重ねる中、3年前からこちらの管理者を任せていただくようになりました。ここにはやる気があれば挑戦を認め、チャンスを与えてくれる前向きな空気感があります。また、何か問題が起きた際にも「みんなで何としてでも解決しよう!」という職員の一致団結した姿勢がとても素晴らしく、他にはない強みに感じています。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.こちらは通所型の児童支援を行っています。登録人数は現在40~50名ほどで、3歳から高校生まで幅広い年齢の皆さんにご利用いただいています。レクリエーションやトレーニングを中心としたプログラムによる支援を行い、一日10名前後の利用者さんがお越しになられています。比較的動きのあるお子さんが多く、身体を使って遊んだり、おでかけなどで活動量を増やす取り組みを重視しています。小学校低学年のお子さんも多いので、集団生活に基盤を置いた構成にも配慮しています。お子さんが学校に行く午前中は主に事務仕事が中心で、夕方こちらにお越しになられてからはお散歩や体操、工作や音楽などを一緒に楽しみます。それぞれの年齢に応じてできることややりたいことが異なりますので、できるだけ個々の状況に応じた細やかな支援ができるよう心がけています。

今は管理者としての立場もあり、勤務表作りやスタッフからの相談、法人との連携業務など仕事内容は多岐に渡っています。とはいえ、まだまだ現場のほうも人手が必要ですから、できるだけ自分も現場に身を置きつつ、空いた時間を見つけては事務作業をするといった毎日ですね。自分としてもできるだけ現場の感覚を重視したいので、お子さんと直接関わる時間を大切にしています。例えばオムツが取れていない子にはトイレ誘導をします。お箸やペンの使い方を教えたり、偏食や野菜が苦手なお子さんにはどうしたら食べてもらえるかなど、ひとつひとつ立ち止まり、丁寧に考えた支援を行うことを意識しています。やはりお子さんですから、どれだけ一緒に楽しんでできるかという部分にもこだわって、大人が思いっきり遊んで見せたり、人と関わることの素晴らしさを子供には折に触れ伝え続けたいと思います。保護者の皆さんとの関係も深いです。私自身にまだ子供がいないため、「子供を育てる」ということそのものがいかに難しいことか、そしてまだまだ勉強しなければならないことばかりだという現実を知らされます。職員とも何度も議論しながら、最良の方向性を探し出せるよう日々努めています。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.現場の支援で言うと、自閉症のお子さんや言葉を発することが難しいお子さんたちが自分の言葉で思いを伝えようと必死に努力してくれる時や、自分の名前を覚えて呼んでくれた時などにはこの仕事に就いて本当に良かったと強いやりがいを感じます。できることがひとつひとつ増えていく瞬間にはお子さんの自信に満ちた表情が垣間見えて、自分のことのように嬉しくなります。

お子さんを取り巻くいろんな季節の変化があります。例えば新学期や進級時には新しい環境に慣れるまで時間がかかるお子さんも多くいらっしゃいます。そんなときにお母さん方から「あゆみに来ることで落ち着きを取り戻して生活できています」というようなお話をいただくことがあります。大変ありがたく、胸が熱くなる瞬間です。その子にとってのモチベーションに繋がっていたり、安心できる居場所を作れていることに誇りを感じます。

私自身こちらで働き始めて、人の心を動かすことの難しさと大切さを学びました。自分でも幾度となく勉強しましたし、相手に変化を与えるためには、まず自分が変わることの大切さにも気づかされました。どうアプローチするのが最良の方策か、何度も壁にぶつかり悩みました。まだまだ模索の日々ですが、利用者さん一人一人にとって、ひとつの解決の光を見つけるきっかけに繋がればという一心でこの仕事に取り組んでいます。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.まだまだ自分自身が若くて未熟ですが、こちらにいらっしゃるお子さんたちがこれからここを巣立ち、その先どうなっていくのか、どういう結果に実際に結びついていくのかを慎重に検証していかなければならないと感じています。一人一人のお子さんの成長が楽しみでもあり、また一方で責任の重大さも痛感します。まだ年齢の低いお子さんにとっては、人生を形成する大事な基盤を作る時期でもありますから、丁寧にひとつひとつのケアを積み上げていきたいと思います。

自分自身のスキルアップという面では、こちらに来て介護福祉士を取得したように、ゆくゆくは保育士資格にもチャレンジしたいですね。他にも必要だと思う資格は貪欲に取得したいですが、まずは現場第一に、肌で体感することを信じて、確かな経験値として積み上げてゆきたいです。管理者としても働きやすい環境作りに尽力したいですし、お子さんにも職員にも「ここに来てよかった」と言っていただけるような温かな施設を目指したいです。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.ここは管理者・指導員・児童発達管理責任者といった計10名で運営しています。20代から60代まで個性豊かなメンバーで、ママさんスタッフも多いです。急な変更などにも皆でカバーし合える高いチーム力があります。お休みも定期的に取得でき、無理なく働きやすい環境だと思います。特に女性が力を発揮できる現場だと思います。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.「子供と関わることが大好き!」という方にはぜひおすすめしたい仕事ですね。資格がある方であれば、現場にとってはなおありがたいことですが、初心者の方でももちろん大歓迎!子供と関わるということは、そのお子さんの人生そのものに大きな影響を与えることに繋がります。障害があるお子さんが社会で生きていくためには、専門の職種に携わる人たちだけでなく、広く大勢の皆さんの理解と協力が不可欠です。まずは支援施設というものがどんなところなのか、どういうことをしているのか、興味をお持ちになって一度お越しいただければと思います。初心者で入職いただいても、職員皆で手厚く指導しながら取り組めます。まずは働く側が安心して仕事に向き合える環境にあることが何より重要だと考えます。ぜひ私たちと一緒に楽しくここで働いてみませんか?

グループホーム「やまぶきホーム」/支援員 勤務6年目:K・Tさん

「できる」を生み出すために―真に心に寄り添う支援の在り方を模索し続けて

Q.こちらに入職されたきっかけや決め手になったことを教えてください。

A.入職して丸5年が経ちます。以前はサラリーマンをしていて、退職後は配送業や病院の警備などをしていました。特に警備員時代は、重い病に苦しまれている方や障害をお持ちの方、支えるご家族や職員の皆さんとの出会いも多く、自分も何か力になれるようなことはないかと常々感じていました。そんな折、こちらの求人を見つけました。私は今年で76歳。退職後、あれこれ仕事に就いた10年の年月をもったいなく思うほど、ここでの仕事は今までにないやりがいに溢れています。この仕事にもっと早く巡り会えていれば、もっと勉強して、資格を取得したりもして、世界が広がったかもしれないと思うと悔しく感じるほどです。ありがたいことに、上司の方からも期待の声をいただいて、毎日やりがいを噛みしめています。

Q.現在のお仕事内容、大切に考えられていることなどを教えてください。

A.精神障害などのさまざまな障害をお持ちの方々が暮らすグループホームにて、私は宿直業務を担当しています。それぞれ得意・不得意を持ちながら生活されている入居者さんに対して生じる問題をフォローする仕事です。現在、こちらには全6種のホームがあり、51名の入居者さんがいらっしゃいます。私はそのうちの独立支援型「やまぶきホーム」で20代~70代までの10名の入居者さんのお世話を行っています。

一日の流れとしては、朝夜の食事は皆さんでいただき、日中はそれぞれの作業所へ出勤されます。夕方にはこちらに戻り、入浴やプライベートな時間を楽しまれるというサイクルです。私の勤務はそのうちの夕方17時30分から翌朝9時30分までの時間帯で、朝晩の食事を提供したり、皆さんの日常生活の中でのお困り事をお聞きしたり、それに派生するさまざまな支援を行っています。例えば朝昼晩、薬を服用される方がいます。薬の管理から通院に関することまで対応内容は広がります。その方の最近の状態把握は必須ですし、医師にも正しい情報を伝えなければなりませんから、普段の観察力や細かな記録がとても重要となる仕事です。その他、皆さんが日常的にお困りになられている事例の多くはお金にまつわる管理です。適切にお金を使えなかったり、計算が難しい方もいらっしゃいます。コンビニで公共料金等の支払いをすることも大事な経験のひとつですから、何度も繰り返し説明して理解できるまで支援しています。どうしてもご自身でできないことについては代行もしますが、皆さんのできることを最大限に尊重しながら、あくまで「見守る」というスタンスでいることがとても問われる仕事です。その他、電球の交換や電化製品の修理など、日常的に発生するこまごまとした対応にもあたります。こちらの皆さんにとっては、「自分でできるようになる」「社会生活の中で自立する」ということは果てしない大きなテーマです。宿直業務をしながら、支援の在り方を考えさせられる場面は日々あります。「できない」から「できる」に変換するために、まずご自身でどうすべきかを考えていただき、その答えに真摯に耳を傾けながら、本当の意味で寄り添う支援とは何か、常に自問自答しています。

毎日皆さんと接していると、家族のような親しい気持ちになりすぎて、つい手を出して助けたくなる自分がいます。しかし、自分のスタンスが変わってしまうと、結果的には入居者さんのためにはなりませんし、自立を目指す支援という目的から離れてしまいます。縁の下の力持ちのように黒子に徹して、ひとつでも多くのことを皆さんが達成できるように願っています。それを何よりの楽しみに、日々仕事と向き合っていますね。

Q.この仕事を通じてやりがいや充実感を感じる瞬間はどんなときですか?

A.ひとつの目標を定めても、それを達成するまでには実に長い期間を要します。例えば先日も「横断歩道を安全に渡ると」いうことを習得するまでに約1年ほどかかった入居者さんがいました。何度も地図を書いて、絵で説明して、外に出かけるときには必ず傍について歩きました。ひとつひとつ課題をクリアするためには、長いスパンで根気強く取り組まなければなりません。私たちの挑戦もさることながら、入居者さんの努力は何より大事です。スタッフもシフトで入れ替わり勤務していますから、今誰がどんな目標に向かって何を達成しようと努力し、どういう段階でどんな支援をしているのか、細かく情報を共有できているかも成功の鍵を握ります。また、「この人はこうだった」「あの人はこうだ」といったようなスタッフ間の考えの差異があっても入居者さんは混乱しますから、そういった意味で教える側のベクトルの一致は欠かせません。

さきほど例に出した横断歩道を渡る練習も、完全にできるようになったかと言えばまだそうではありませんから、今も後ろから安全を守りながら同行しています。それでもその方なりに、白線の中にちゃんと入っているのか足元を確認していたり、車や人が来ていないか左右の安全を確認しながら慎重に進むご様子を見ると、着実に上手くなられたことを実感しますし、この仕事のやりがいを強く感じますね。ちらっとこちらに微笑みを送ってくれる時や、自信を持って歩まれる姿を見ていると胸が熱くなります。皆さん懸命に頑張られていますからね。元気な笑顔を見る時にはぐっと胸に迫るものがあります。

こちらに来てたくさんのことを知りました。法律のこと、障害者手帳のこと、行政からの支援などは複雑な条件をクリアしなければならないことも初めて知りました。障害をお持ちの方が健常者と区別されることなく、生活を送るために必要な仕組みや考え方についてまだまだ自分は未熟で勉強しなければならないことばかりです。もっともっと入居者さんのために努力したいと思います。

Q.これからの目標や達成してみたいことはありますか?

A.今日あった良いこと悪いこと全部聞いてあげたいと思いますし、限られた時間の中で私にできることは最大限したいと思います。ご家族となかなか会えず、一人で生活を頑張られている方もいます。懸命に努力される皆さんの姿を私は知っています。これからも深い部分で寄り添い、支え続けたいと思います。入居者さんがちらっと漏らす「元気です」と言うその言葉の張りのなさにも、敏感な変化を感じ取ることができるスタッフになりたいですね。心の声まで聞き分けられるようになれるといいなと思います。

Q.職場の風土や雰囲気を教えてください。

A.ホーム全体で宿直スタッフは全20名ほど。平成生まれから私のような70代まで、さまざまなメンバーがいます。皆パワフルで頼りになる方たちばかり。男性も女性も活躍できる現場です。料理などは私も女房を師匠に、味付けや盛り付けなどだいぶ勉強しましたよ(笑)やるからにはやはりプロ意識は持たなければなりませんから、そういう意味でも学びがとても多い職場です。

Q.この仕事に向いている方や「こういう人と一緒に働きたい」と思われる方はどんな方ですか?

A.裏方に徹して、入居者さんのことを丁寧に考えられる人がいいですね。手を貸すことばかりが優しさではありません。自立するために努力する皆さんの姿を見て、何を感じ、どうすべきかを一緒に考え、思いに耳を傾けることが大切な仕事です。そういう意味では育児経験がある方は向いているかもしれませんね。あくまで本人が自分で考え、答えを引き出せるように導く仕事です。プロセスを学ぶ場はここに多くありますから、初心者でも身構えることなく飛び込めます。365日、24時間、“ここまで”と言う線は引けない仕事ですが、それくらいの気概で私はこの仕事と今向き合い、大きなやりがいを感じられていますよ。